私立流星学園

□第四話
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夢を見た。
夢の中では秋名は小さな子供になって部屋に座り込んでいた。
部屋には顔の無い子供が十数人いた。
子供たちの半分は全身が真っ赤で残りの半分は濁った白のような色をしていた。
皆、怯えたように蹲って震えていた。
そしていつの間にか二人の大人が現れていた。
その二人も赤と白に分かれていた。
赤の大人は赤の子供を台の上に寝かせて身体を触り、白の大人は白の子供を押し倒していた。
何をしているのか分からないが、秋名は何故かその光景を見たくなくて顔を背けようとしたのだが、何かに押さえ付けられたように動かなかった。
必死になって暴れてみると不意に動くようになり後ろを振り向くと真っ黒な大人がいた。
黒の大人はちゃんと見ていろ、と楽しげに笑いながら言って秋名の顔を子供たちの方に向けさせた。
嫌だ、と思うのに身体は動かず秋名は子供たちを見続けていた。
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