私立流星学園

□第七話
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梅雨時の6月は祝日も行事もなく言ってしまえば暇だった。
「流、雅紀、暇だと思わねぇか?」
「あぁ、暇だねぇ」
「何かするのか?」
「そうだな。最近身体鈍ってるから球技大会でもやるか?」
「あぁ、良いんじゃない?」
「全員参加制にするか?」
流も雅紀も隆彰の考えに反対することもなく頷いていた。
「全員参加にしねぇと若咲がやらねぇだろ」
「そうだよね。じゃあ早速種目を考えようか」
そう言って三人は少しだけ話し合って種目を決めて沙霧とも話し合って球技大会を開催することになった。

朝、秋名は一人で朝食を取っていた。
喜一からはメールで朝食には行けないと送られてきたのだ。
そのため秋名は一人で朝食を食べて教室まで歩いていった。
教室には半分くらい生徒が来ていた。
その中にはこの前の中間テストで1組に来た数人がいたが、秋名は気にせずに自分の席に座っていた。
喜一はまだ来ていなかった。
「おはよう、若咲くん」
教室にきた秋名に滝は近付きながら言ってきた。
「今日は流堂くんと一緒じゃないんだね」
滝の言葉に秋名は一瞬だけためらった後に小さく頷いていた。
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