銀の魔法使い

□第四話
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ユエは目を覚まし最初に見た見慣れぬ天井に眉をひそめやがて自分の身に起きたことを思い出すと慌てて飛び起きていた。
しかし、腰の痛みから立ち上がることは出来ずにベットの上で蹲っていた。
「あぁ、起きたか」
その声にユエはそちらに目を向けていた。
そこにはシリウスがイスに腰掛け本を読んでいる姿があった。
シリウスは読んでいた本を置くとユエに近付いていく。
「来るな」
近付いてくるシリウスを睨み付けながら言い放った。
シリウスはその場に立ち止まると片手を上げて手招きをしていた。
それに応えるかのように一つの人影がふわふわと飛んできた。
それはシリウスにブランと名付けられたあの魔物だっだ。
「リヴァン!」
「リヴァンって名前だったんだ。名前聞ける状態じゃなかったから勝手に名前付けたんだけど」
その言葉にユエは一瞬驚き次いでシリウスを睨み付けた。
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