獣使い

□第四話
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ガルバディア帝国に到着し街中を通って一行は城へと辿り着いた。
朝早いこともあってか人通りは少なかったが、全く居ないわけではなくイシュタルを見た住人たちは皆一様に眉をひそめていた。
それに気付いていないかのようにイシュタルは無表情のままだった。
城に到着すると報せを受けていた兵士たちとカーディナルとファーナが出迎えていた。
それを見たイシュタルは馬を降り、続いてラルシードたちも馬を降りていた。
「お初にお目にかかります。私はガルバディア帝国第一皇子、カーディナル・セルド・ガルバディアにございます」
カーディナルに続くようにファーナも口を開いた。
「ならびにガルバディア帝国第一皇女、ファーナリア・ジルド・ガルバディアでございます。以後お見知りおきを」
そう言って二人は完璧な笑みを浮かべていた。
「これは丁寧にどうも。私はキャトルニア帝国第一皇子、ラルシード・ドゥ・キャトルニアだ。この度は同盟の受け入れ感謝する。早速だが、皇帝陛下にお目通り願えるか?」
「えぇ、陛下もそのつもりで私を迎えに出しましたので。馬の方はこちらでお世話させていただきますのでそのままご案内いたします」
カーディナルの言葉にラルシードは頷いていた。
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