「封真、いい加減起きろよ!」「んんー…」
「もうすぐ昼になる!」
「……ん」

昨日あんなにヤッたのに朝から元気だな、と思いつつ。どことなく怠い体をベッドの中で反転させた。

「おーきーろー!」

いい加減痺れを切らした神威が体を揺すってきた。本当はまだゆっくりしたいが、神威のことだから昼飯を用意してくれているのだろう。


「わかった、わかっ……」


ようやく目を開けて、神威に目をやれば。




「……なに、その恰好?」

「え?」



キョトンとする神威はおかまいなしに。じろじろとその恰好を見つめた。

黒のスウェット上下までは普通。だが、サイズが全くあっておらずダボダボ。首元は大きすぎて鎖骨が見えているし、ウエストも腰骨がまる見え。しかも所々に赤いマークが覗いている。

「封真のやつだから大きすぎるんだよ!」

ようやく視線の意味に気付いた神威は悔しそうに叫んだ。

「いきなり泊まったから……これしか着るものなかったし、って、なに?あっ」

しゃべっているのにも関わらず、我慢できなくなって神威をベッドに押し倒した。

「ちょ、な!やめっ」

「これだけ大きければ、ズボンがなくても充分だろ」


暴れる神威の両手を掴んで頭の上に貼付けた。そのまま、ズボンに手をかけるとスルッと簡単に脱げ、白い太股があらわになった。堪らずに、撫であげれば。びくりと神威の身体が跳ね上がった。


「おい、朝から盛ってんじゃねぇ!やめ、んっ」
「やめてほしい?」
「っ当たり前だろ!昨日も散々、」


「………じゃあ、いまからヤラれるか。今日一日、このスウェットで過ごすか。どっちかいい?ちなみにスウェットは上だけな。」
「へ、変態!」
「なんとでも」


必死に嫌がる神威に笑顔を向けながら、太股の上に置いた手を進めていく。徐々に身体が朱に染まっていくのが楽しい。しかしちょうど下着の上に手をかけたとき。



「…………スウェット」


神威が小さな声でつぶやいた。このまま進めたい気持ちもあったが、自分が出した提案をいまさら引っ込めるわけにもいかない。しぶしぶ拘束の手を緩めた。

神威は起き上がると、スウェットのすそを目一杯手で伸ばして隠しながら。

「封真の馬鹿野郎、変態、阿保、エロ魔人…………」

思い付く抵レベルな罵声を浴びせ、最後にご飯とつぶやいて不機嫌そうに部屋を出ていった。

今日の楽しみが増えたのと、いい加減腹が減ったので。神威のスウェットエプロン姿を見るべく、ようやくベッドから出ることにした。


end.



20080324

Xで封真の服を着ている神威に萌えたから、あえてスウェット。笑

clap Thanks!




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