口を開けば、『今日の昴』を話しだす。 ドジだの可愛いだの…いくら大好きなオニイチャンだからって久々に会う恋人をほったらかすのは、どうでしょうか? 俺が適当に相槌を打っているのが気に食わないのか、今度は俺への文句が飛び出す。 そんな煩い口を自分の口で塞いでやった。 文句も舌で絡めて飲み込んでやる。 頬を赤くしながら僅かばかりの抵抗をしてくる。それが可愛くて、つい頬が緩んだ。 駄目だな。久々に感じる神威に、止まりそうもない。 情事のあと。布団にくるまり、だるいと文句を言っている神威を抱きしめて。耳元に囁いてやる。 「今日の俺はどうだった?」 俺は意地悪く笑うと神威の返事を促すように耳たぶを舐め上げた。 ピクッと身体が反応するのがわかる。 「〜〜ッわかってるくせに、わざわざ聞くな!!」 そう言って背を向けてしまった神威が可愛くてしかたがない。ごめんと謝りながら、こちらを向かせると神威の顔はまだ赤いままだった。 「ちなみに、今日の神威も良かったよ」 また怒って暴れ出しそうな神威をぎゅっと抱きしめて、おでこにキスをしてやった。 end. by Clap 02 |