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□君への鎖
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君への鎖





「昴流くん、好きですよ」


星史郎は甘い言葉を吐きながら、昴流の腰にそっと手を回す。

「嘘、言わないで下さい」


にっこり笑う星史郎を一瞥し、昴流はするりとその手から逃れるように身をよじった。

「心外ですね。こんなにも昴流くんへの愛でいっぱいなのに」

逃がさないと言わんばかりに、ぐっと肩を引き寄せ、昴流の顎をつかんだ。


「本心なんかじゃないくせに」

力の差に、逃げるのが無駄だとわかった昴流は。それでも冷たく吐き捨てるような言葉を星史郎に投げかけた、が。星史郎はますます愉快そうに微笑んだ。

「やっぱり、ばればれですかね」


白く細い首筋にゆっくり舌を這わせ、耳元にたどりつくと。くちゃり、水音を立てながら。昴流の耳を弄びはじめた。そうして、低い声で囁かれるのは。


「昴流くんが嫌いなこと」


なんの感情もこもっていない言葉。ただの一言で昴流の身体は縛られる。


「嫌いですよ」

くすくす、笑いながら昴流を侵してゆく星史郎に。訳がわからないほど、背筋がぞくりと震えた。同時に身体に熱が集まる。しだいに昴流から甘い吐息が漏れはじめた。


「知っていますか……、昴流くんは僕の本音に敏感なんですよ?」




end.


僕の言葉にさえ縛られる愛おしい君













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