Novel

□幸村日記
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○月○日 晴れ


今日、梵天丸殿に告白…というものをされた。

「ゆきっ!」
「何で御座るか、梵天丸殿?」
「俺、アンタが好きだっ」
「へっ…?」
「今はまだこんなナリだけど、すぐに大きくなってアンタを伊達輝宗の嫡子としてじゃなくて、奥州筆頭伊達政宗として迎えに来るからな!」
「…………」
「だから、俺の童貞貰って下さい! 後で責任は取るから! っていうか、幸村じゃねぇと勃たないんだっ」
「はっ……破廉恥ぃぃいいっ!!」


その後、何だかものすごく恥ずかしくなって、いつものように逃げ出してしまった。……梵天丸殿の横っ面を張り倒して。
後ろから、やっぱまじで可愛いぜ…俺の幸村は……ぐふっ……という梵天丸殿の声が聞こえたのは幻聴だったのだろうか?
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