Novel

□Maria
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Maria



 いつの間にか時は流れて、お前が死んでから数年経った。罪と罰に苛まれて、未だにうまく笑えないんだ。


 幸村…俺は間違っていたのか? お前をこの手で殺めた事は。
 ―――お前の言っていた通りだ。己が慕う人が目の前からいなくなる事は本当に辛いんだな…。


 壊れかけた俺の世界で、お前だけが愛をくれたんだ。
 2人しかいない世界で、お前と抱きしめあって、優しく口づけて…。


 I miss you so much…Because I love you….


 霞む空は“哀”と“絶望”で曇っていて。こんな世界に誰がしたんだ?
 生きる程にまた哀しくなるだけで、少し歩き疲れたんだ。


 誰か1人でも欠けさせたかった訳じゃなかった。
 今も俺はお前らに恨まれているのだろうか?
 酷く強い孤独を感じているんだ。
 なぁ、幸村…もう1度抱きしめてくれよ。


 お前がいる世界がもうどこにもないとしても、ただ1つの真実はお前への“愛”
 “命”を“運”ぶという事が“運命”だとしたら俺の逝く道はまっすぐにお前へと繋がっているんだろう?


 俺の想いを風に乗せよう…遠いお前に今、届くように。


 俺なんて生まれて来なかった方がよかったのか? 愛する人をこの手で2度も殺めてしまった俺は…。
 幸村…こんな俺にまだお前を愛する資格はあるのか?


 俺を責めるような雨は静かに止んだ…今、お前に逢いに行くぜ。











『……政宗殿、お久しゅう御座います』

『っ………幸っ……!!』

『長かったで御座る………』

『あぁ、長かった……』

『……逢いたかった…』

『俺もだ、幸。待たせたな…』

『……っ、はい…っ……』

『これからはずっと一緒だぜ、幸』

『はい……政宗殿…。例え来世で離れ離れになろうとも必ず貴殿を見つけ出してみせまする』

『OK……俺もお前を必ず見つけ出してやる』

『政宗殿……』

『愛してるぜ、幸村』

『…某も貴殿をお慕いしております、今もそしてこれからも』




        END


コピーライト
Acid Black Cherry「Maria」




 







********************

とりあえずスライディング土下座させて下さい。8月3日は筆頭のBirth day(旧暦)だというのに前日に死ネタうpしてどうするんだよ…。いや、でも、どちらか一方がいなくなっても一途に想い続けるダテサナが書きたかったんです…。
この曲「Maria」を聴いた瞬間ダテサナだ!と思ってしまったのが一貫の終わりですね、すみません。
これを読んでABCの雰囲気台無し!!となってしまった方申し訳ありません…。
でも好きなんですABC…。

そのうちにまったく更新してなかった制約破棄を書き始めますので…


ここまで読んでくれてありがとうございます!

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