special

□honey
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あれから、どうしてる?慣れた?



会って一番始めに聞かれたのはそんな言葉。


「うーん、まだ全然」
「人見知りなとこあるもんね」
っていうか…この先どんな関係になるか想像もつかないのが少し怖くて構えてしまってるんだと思う。
引力のように興味だとか、引かれる感覚もまだなくて
そもそもそんなに話したりとか出来てない。

「まだ数日だもん。ゆっくりやればいいんじゃない?」
「そう…ですよね」
そして桂さんは、濁りのない笑顔で
「でもちぎは私のものだよ」
そう言うと弾ける泡の中で私を後ろから羽交い締めにした。
「誰にも渡さないから」
片足を後ろから私の足に絡めて
肩に噛みついてきた。
「跡つけちゃった」

三日は誰にも会わないで。
色んな事を忘れてたのしんでもいいんじゃない?
そう言われて、そう思って桂さんについてきた。




泡が身体中を刺激して
桂さんの指も私の身体を這う。


「は……あ…」

絡められた足が内腿を擦って

桂さんの指は突起にも触れずに私の中に入り込んでくる。


「い、たっ…」
「よく見えないの、ごめんね」
と、ちっとも悪いとは思っていない口調で肩や首筋を噛む合間に言う。
「んん…あ…」
後ろから私を抱いてこうやって手を伸ばしても、もっと深くまで中に入ってくる指を知っているけど
噛まれる度に私は自分を少しずつ失うのを感じている。



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