Loves

□狂愛1
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私はこの修道院に 小さい頃からいる修道女
小さい頃から天使が見えた 両親は逝ってしまって寂しかったけど 

ここは私の家なのよ


ある日天使が舞い降りた 私のすぐ目の前に
その天使が言うにはね
「ここは危険だお逃げなさい」

ここは何もないところ 危険なんかちっともない
おかしなおかしな天使のお告げ

ところがその2日後に 戦争が始まった
周りの街に落とされる爆弾 周りの家は焼け落ちた

だけどここには1発も 落ちては来ない不思議でしょう?
不思議に思った私はね 外へと出てみたの
そこには・・

「あぁ、やっと来たね。待っていたんだよ」


あの天使


白い羽は赤く染まり 綺麗な顔も傷だらけ
少年の姿の天使さん 私を連れて飛び立った
その瞬間 修道院に落ちたのは 爆弾だった


天使が舞い降りたのは 綺麗な綺麗な湖だった
その水を一掬い 綺麗な綺麗な瓶に入れ
私に飲めと勧める天使

飲めば私の姿は変わる 彼と同じ天使へと
彼はとても満足そうに 綺麗に綺麗に微笑んだ

「愛してるよ」

そう囁いて キスをした


彼は天使 堕天使なんだ
私はようやく気が付いた
幼い頃から見ていた天使 それは彼に似ていたの

嗚呼 私まで 堕天使だ



2012.6.3

天使の声はレン君推奨です。

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