Loves

□悲恋1
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「大好きだよ」


それだけが言えなくて 僕らはこうしてすれ違う
本当は好きなのに 言えなくて
素直になれない 自分を憎む
そのうち僕らは 違う道を歩むんだ
そのとき後悔するよりも 今言えば楽なのに


チャンスはいくらでもあるさ
僕の勇気がないだけで
僕が臆病だから 互いの気持ちに気づけない
それに気づいたあの夜に 君に言えば良かったね
「好きだ」って


君を抱きしめたあの夜に 本当に落ちた馬鹿な僕
君が告げた想いには 素直になれずに泣かせたね
その後から変わってしまった君
僕はいらなくなったんだ

時々廊下ですれ違う その時の君の瞳(メ)は もう僕を見てくれない
全部全部 僕が悪い


君に好きって言えてれば 素直になっていたならば
こんなことには ならなかったのに
今では声も かけられない
あの頃は 毎日話していたのにね


月日は流れ 別れのとき
君から声を かけられた
「大好きだったよ」って
僕は君を抱きしめた
君が僕に落ちたと言った あの夜のように


「僕は愛してる」
そう言った途端 泣き出した君
更に強く抱きしめて 君がいるのを確かめた
僕は君の唇に そっと甘いキスをした
やっと素直になれたねと 2人で笑い合ったけど・・


君にはすでに パートナーがいた

嗚呼 今度は僕が狂い出す




2012.5.29

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