銀魂

□ストーカーと追っかけの違いは一線を越えるか越えないか
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『エル置いてきたけど、大丈夫だろうか…。家壊れたりしないかな』

銀時の家の心配をしながら、怜は商店街をぶらぶらと歩く
銀時に迷惑をかけないようにと、彼はバイトを探していた
しかし、未経験者を募集している所は少なかった
もう夜の仕事でも良いかなどと思い始めている怜だったが、接客業が向いていないことはわかっているので却下する
と、肩に軽い衝撃

「きゃっ」
『っと、すまない。大丈夫か?』

よそ見をしていたために、女性とぶつかってしまったのだ
咄嗟に手をのばして、倒れかけた女性を引き寄せる

「あ…ごめんなさい。大丈夫です」
『良かった。怪我でもしたら大変だからな』

淡く微笑む怜
女性が、その笑顔に頬を赤く染めた

『…失礼』
「え? ぁっ…」

小さく呟いた怜は、女性の肩を引き寄せる
端から見れば、どう見ても恋人同士だ

「あ、あの?」
『つけられてるけど、何だあれ?もしかして つきまとわれでもしてるのか』

怜の言葉に、女性が困ったような表情を浮かべる

「そうなんです。気がついたら近くにいて…」
『警察には?』
「あれが警察らしくて」
『世も末だな。迷惑じゃなければ家まで送ろう』

眉を顰め、そして女性を安心させるように笑顔を浮かべる怜

「そんな、悪いですし…」
『僕がしたくてしてるんです。だから、ね?』
「じゃあ、お言葉に甘えて…。あ、私、志村妙っていいます」
『僕は怜。妙…で良いか?』

肩を抱く手が、ナチュラルに妙の手を握る
それに驚きつつも、妙は歩き出した

「えぇ、それでいいです。こっちです、怜さん」









「だ、誰だアイツは…。ま、まさか、お妙さんの彼氏!?そんな、お妙さああああああああああああん!!」



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