銀魂
□ストーカーと追っかけの違いは一線を越えるか越えないか
1ページ/4ページ
「へぇ、コイツが怜の喋る武器か。漫画では人型になってるの見たことねぇな」
『ヒヒッ、ジロジロ見てンなよ。つかうわ、すげェ髪。鳥の巣かよ』
「あぁ!? 天パ馬鹿にすんなやコラァァァァ!!!」
自分の髪を指先でいじる 白い(というより青白い)手を払い落とす銀時
それに機嫌を悪くすることもなく、エルはニヤニヤと楽しげに笑っている
「ちっ、新八ー。いちご牛乳取ってくれ」
「はいはい。…あれ?ない」
冷蔵庫を開けると、そこにいちご牛乳はなかった
代わりに、缶コーヒーが入れてある
『いちご牛乳なンざ甘ったりィもン飲んでンじゃねェよ。男は黙ってブラックコーヒーだろ?』
「テメェか犯人はぁあああっっ!?俺の命の源を返しやがれぇっ!!」
『ぎゃははッ! 面白いからやだね』
取っ組み合いの喧嘩をするふたりに怜と新八はため息をつく
神楽は、気にせずに定春をもさもさしている
『…新八、少しでてくる』
「あ、行ってらっしゃい」
『あぁ、…いちご牛乳も、あったら買ってくる』
「酢こんぶもお願いネ!」
『わかった』
自分を見送る2人に少しだけ笑みを見せて、怜は出かけたのだった
.