銀魂
□プロローグ
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__雨が、降っていた
満月であろう月は、雲に隠れて見えない
いつもは賑わっている街も、シンとしている
夜だから、ではなく
誰も、いないのだ
ずぶ濡れになり、己の拳を強く握りしめる青年以外、誰も
『…あぁ、僕は』
“僕は、守れなかったんだ”
青年の声は、響くことなく雨にうち消される
青年の頬に、水が伝う
それは、雨か
それとも…
『すまない…__』
悲痛な声は、やはり、闇にかき消された
.
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