いただきものor捧げもの
□タイトルううううう
1ページ/2ページ
「だから、違うっつってンだろォが! 俺はッ、」
「言い訳は聞かんと言っただろう。
つくならもっとマシな嘘をつきたまえよ、淫乱クン」
「ッ、テメェ…!!」
怒りにまかせて目の前にいる男の胸倉を掴む青年。
男は切れ長の秘色色をした目を細めて、ただ嫌悪感を見せた。
その表情に一瞬怯んだ青年は、しかし怒りのまま男を睨みつける。
数秒の沈黙と、睨み合い。
「ちッ…」
先に目をそらしたのは白銀の青年だった。
男から手をはなし、顔を見ることなく横を通り過ぎ去る。
横目で後ろ姿を捉えた男は、乱れた胸元をととのえ、
誰もいなくなったベッドに腰掛けた。
「……−−」
小さく何事かを呟いた男の拳は、かたく握られていた。
.