私の恋物語
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これは一人の少女がある男の子と出逢い恋に落ちる物語。
ここは桜華女子中学。
「れいー、一緒に帰ろう!」
『あ、ひかる。うん、帰ろう』
「今日も相変わらず可愛いっ!」
『きゃあ!ひ、ひかる・・重いっ』
急に抱きついてきたひかるにバランスを崩すもののなんとか耐えるれい。
そんなひかるを何とか離すと帰ることを促し教室を出た。
『ひかるは本当に少女漫画好きだよね。面白いの?』
「もーっ何でれいにはこの素晴らしさがわからないかな〜」
『一回ひかるに借りて読んだけど何て言うか・・・現実的にこんなこと「夢がなーい!ダメだよ!もっと夢見なきゃ!!」
れいとひかるが少女漫画について話しながら駅のホームを歩いていると少年がガラの悪い学生に絡まれているのを見つけた。
「あ、あんな子供に寄ってたかって!」
『恥ずかしくないのかな?・・・ひかるはここで待ってて』
「え、れい?!」
ひかるは一人少年たちの方に向かって行くれいの背中をただ見ていることしかできなかった。
「見ろよコイツ。ガキのくせに3万も持ってるぜ?」
「返して!それ、塾のお金・・・っ」
『こんな公共の場で小さな男の子相手に群がってお金取り上げて・・・あなたたちは恥ずかしくないんですか?とゆうか、少しは恥を知るべきですよ』
「あぁ?うるせーな」
れいが後ろから言うと男が振り帰りれいの姿を見ると鼻の下を伸ばした。
「おい、かなりの美人じゃねーか。しかも桜華女子だぜ!」
「君が俺たちと気持ちいいお遊びしてくれんならガキに金を返してやってもいいぜ?」
男たちは厭らしい笑みを浮かべれいの肩に手を回すと抱き寄せた。
「お、お姉ちゃん・・・!」
少年がれいを心配して声をあげる。そんな少年を安心させるように柔らかな笑みを浮かべると肩に回っている男の手を払い手に握られているお金を奪う。
『はい、大切なお金なんでしょ?今度は取られちゃダメだよ』
少年の視線に合わせるように屈んで頭を撫でながらお金を返すれい。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
『ほら、早く行かないと塾に遅れちゃうよ』
「うん!」
少年は笑顔で元気に返事をすると走って行った。