こねこどこのこ?
□こねこどこのこ?@
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「ごめんね。でももう決めたの。さよなら」
「え…ちょ…」
ガチャッ
ツーツー…
「…………」
藤崎はじめ、サラリーマン、男。
ただ今、大学時代から付き合っていた彼女に降られました…。
なんでも、就職先でおれより優しくておれよりかっこいい男ができたらしい。
別の男ができたからと、4年付き合ってた男とも電話一本でさよならできるのだから、女はすごい。
そして非情だ…。
かといって追いかけるでもなく、黙って彼女の連絡先を削除するおれも大概であるが。
おれはため息をついて、とぼとぼと帰路についた。
もう辺りは真っ暗だった。
最近残業続きで体力的にも精神的にもかなりきてる。
それでもおれはまっすぐ家を目指さず、コンビニに寄った。
そしてにぼしを買う。
ここ最近のおれの日課だ。
どんなに残業で遅くなろうと、かかさずにおれは毎日ここでにぼしを買う。
なぜかというと……
「にゃあ〜」