ウルトラマン小説2

□合格祝い♪
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大学、高校…合格されてこれから新生活!!というウルトラファンの方々に、駄作ですがこの話を合格祝いとして…。
ゼロメビです♪


********


ゼロがメビウスの家を訪ねた日のことだった。


ゼロ「何を作ってんだ、メビウス?」

メビウス「うん、クッキーとかお菓子の詰め合わせみたいなのがやりたいんだ。だからたくさんお菓子を作ってるの!!」

ゼロ「なんでまたお菓子の詰め合わせなんか…?バレンタインもホワイトデーも終わってるよな。」

メビウス「だってもうすぐ警備隊の入隊試験の合格発表でしょ?だからおめでとう!!って新人のみんなに配るんだ♪」

ゼロ「へ〜、優しいなぁメビウスは。よし!俺もしていいか?」

メビウス「もちろん♪」


そんなわけでゼロはエプロンをして、クッキー生地を混ぜているメビウスの隣に立った。
ひとつひとつ教わりながら作業を進めていく。
ゼロは前にヒカリに教えられながらカレーを作ったことを思いだし、プッと笑った。


クッキーをオーブンに入れると、今度はチョコを溶かし始めたメビウス。
ゼロもその横でチョコを温めている。
ふと横を見ると、メビウスがほっぺにチョコをつけたままで作業をしている。
どうやら気づいていないらしい。


セブン『ゼロ、恥ずかしいと思うのは仕方がないが…、今の状況では一向に進展しないぞ。チャンスを見つけたら自分から積極的にやるんだ。それができるまで、俺は口を聞かないからな。まぁ、一種の試験だ。』


…と今朝、父親に言われたのを思い出してゼロは大きく息を吸った。
実は今頃、口を聞かないと言ってしまったセブンは後悔してマンに泣きついているとか。しかしそんなことは一切知らないゼロは、今このチャンスを掴むかどうかかなり悩んでいた。
簡単なことだ。
要はメビウスのほっぺについたチョコを手でとって舐めるか、直接舐めるか…どちらかが出来れば甘い雰囲気に持ち込め、セブンに与えられた試験は見事合格となる。
しかし照れてそれがなかなかできないのが現実だ。


ゼロ (あぁぁぁっ!!何やってんだ俺!!///それぐらいで照れてちゃ先には進まねぇ!!)


ドクンドクンと鼓動がうるさい。
意を決してメビウスのほっぺに顔を寄せるゼロ。


メビウス「あ、こんなところにチョコがついてた。」


あと何センチというところで頬に違和感を感じたのか、メビウスは自分でチョコをとってしまった。
ゼロが顔を寄せていたことには気づいていない。
ゼロは頭に、まるで石が落ちてきたかのような衝撃をガーンという効果音とともにくらった。
そう…決心したのが遅かったということだ。

ずーんと肩を落とすゼロを心配したメビウスだが、何でもねぇ…とゼロが力なく返事する。
メビウスは無理はしないで、とゼロに言うと作業に戻った。


**************


そして次の日。
警備隊には、合格者に笑顔でお菓子の詰め合わせを渡すメビウスの姿が。
ゼロもなるべく笑顔に徹しお菓子を配っている。


合格者「あ、ありがとうございます!!」

メビウス「これからよろしくね。」

合格者「はい!!」


惜しみない笑顔を見せるメビウスに、だんだんムカムカしてきたゼロ。
だが彼はこの気持ちが何なのかは知らない。
ようやく配り終えて、メビウスはホッと息をついた。
そして不機嫌な顔をしているゼロに目線を向ける。


メビウス「ありがとう、ゼロ!手伝ってくれて!!」

ゼロ「お…、おう…。」

メビウス「どうしたの?怒ってるの?」

ゼロ「!?」 ←必死に首を横にふる

メビウス「?」


メビウスはしばらく頭の上に疑問符を浮かべていたが、はっと思い出したように笑顔になって、さっき全部配り終えたお菓子の詰め合わせが入っていた袋の中をゴソゴソと探し始めた。


メビウス「はい!!」


メビウスが袋の中から取り出したのは、可愛いくラッピングされたカップケーキ。。
それをゼロに差し出す。
受け取ったゼロが、これは…?と首を傾げた。


メビウス「昨日ゼロが帰った後に作ったんだ♪やっぱ…好きな人にも渡したくなっちゃって♪」


ニコッと愛らしく笑うメビウス。
さっきまでゼロが感じていたムカムカは綺麗さっぱり消え失せていた。


これは本当に無意識だった。
あまりに嬉しくて、あまりにメビウスが可愛くて…。
ゼロはメビウスを抱きしめ自分から口付けをしたのだ。


メビウス「―っ、ん!?」


いつもの照れ屋のゼロはどこへ行った!?
というカンジで、ここが警備隊本部の誰でも通る廊下だということも忘れ、口付けを深くする。


メビウス「んッ、あ…んぅ///」

ゼロ「お前、すっげぇ可愛い///」


唇を離したゼロはメビウスをギュッと抱きしめた。


*************


セブン「試験は合格だ、ゼロ!!…だが場所は考えろよ?」

ゼロ「みっ、見てたのかよ親父っ!?///」

セブン「これからは一緒に暮らしたらどうだ?」

ゼロ「メビウスと二人っきりの新生活…!!

セブン「いや、俺がさみしいからメビウスにここに一緒に住んでもらう♪」

ゼロ「え゛!?」

セブン「もうメビウスには了承もらったからな!!」

ゼロ「え゛ぇぇぇっ!?邪魔すんなよ、親父!!」

セブン「温かい目で見守ってるからな♪」

ゼロ「…覗かないでくれよ…?」


END


***************


合格されたみなさん!!
おめでとうございます!!!!ヽ(≧▽≦)/♪

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