言の葉

□第7弾CD
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2【夏色マーメイド】




憂鬱なバカンスと浮かれた太陽
今年も過ぎる夏を
ひたすら憂いていたら
制服のスカートを風に遊ばせて
君は僕の前に突然現れた

それはまるでイルカと戯れて遊ぶ
夏色に染まった綺麗なマーメイド

ああ 僕はまた人を好きになれたよ
いつだって不安で一杯の
恋するドリーマー
ああ いつの日か想いが届いたら
静かな海へと君を連れ出そう





ようやく訪れた機会をものにして
少しずつ君との距離を縮められたよ
会えない時間が愛を育てると
昔誰かがそんな言葉を残していたけど

そんなの嘘だよ 僕が迂闊に
ほんの少し目を離した隙に

ああ 君はまた少し大人になる
日に焼けた9月1日の
クラスメイトみたいに
ああ そしてまた僕を取り残して
夕陽の向こうに消えてしまった





恋なんてもう二度と
できないと思っていた
それなのにおかしいんだ
頭ん中は君の色で染められていく

ああ こんなにも君を好きになれたよ
それだけで胸が一杯の少年のようさ
ああ いつの日か夢に見た景色が
ほら僕の前に花を咲かせた

大きな微笑みの花を咲かせた



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