短編1

□甘い甘い恋をしよう
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「何をしてるんですか委員長」


「何って、抱きしめてるんだよ…」



(いえ、素晴らしく不機嫌な表情で抱きしめられてもね)
(と言うか何故私?)
(ここは応接室でいつ草壁さんや他の委員の方々が入ってくるかわからないのに何をとちくるったんだこの人は)


色々な思いが私の頭を駆け巡って、結局現状打開は出来ず。


体温低いかと思ってたけど意外と温かいとか、いきなり抱きしめられてもなんか嫌じゃないとか、不機嫌な表情に笑えてしまうとか、よくわからないむず痒い感情ばかり。



「伝わった?」


「いいえ、ちっとも!」





本当は、伝わったよ。
速い心臓の音とこの温もりで。



「君ってそんなに鈍いの?意外…」



困ったような腹立たしいような、と言った語調。



「委員長委員長、」


「何?」


「伝わったのかどうかわかりませんが私気づきました!」


「へぇ、何を?」


「委員長が可愛くてたまりませんっ」


「ワオ、」


「後、委員長、女好きなんですねっ」


「(うん、君限定でね)……咬み殺すよ」








(でもすぐ成就させるのは惜しいから、もう少し振り回されて下さいっ)(これだけやっても駄目なら襲ってみようかな…)


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