短編1

□君をこの手で殺せたら。
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簡単な話さ。
君も僕を愛せば良いだけ。拒もうとするから余計辛いんだよ。


僕がそう諭しても目の前で彼女は震えてる。
その震えは拒絶ととるべきだろう。僕は君が大好きで好き過ぎて仕方ないから君からの愛は期待しない。
本当は好きだから期待するよ。でも、息もさせないくらいきつく抱き締めても止まない彼女の震えを知ったら彼女からの愛は諦めるしかない。



なんでだろう、こんなに簡単なのに。そのやわらかな唇で一瞬で僕を殺せる毒のような愛の言葉を吐いてくれるだけで良いんだ。
それだけで君は僕を殺せるんだよ。

でもどんなに君からの愛を欲しがっても君は僕にそれをくれない。中途半端な優しさと、行き場のない愛しさだけ与える。



僕の想いが一方通行で、一方通行なくせに優しい君はいつか僕を憐れんで愛してくれるんじゃないかと別の期待をする。




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