Pearl
□leaf
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其れはとても暖かい春の日−･･･
風に揺られて
気付けば貴女のすぐ傍に居て
互いに触れ合ったり
笑い合ったりするけれど
何時しか風が止んで
気付けば貴女と引き離されて
視線を重ねることも
声を聴くことも叶わない
遠過ぎて
此の想いは届かないと
否
届くことは有り得ないと感じたわ
そして
許されない恋だと感じ始めたのも 此の頃
今思い出すのは過ぎ去った時間
届かない とか
許されない とか
思うこと無く 笑顔で居られた遠い昔
貴女を只好きで居られたあの頃が
一番幸せだった−･･･
ねぇ
人を好きになるのは良いことで
其れは嘘じゃないと思うわ
だけれど
許されないと 届かないと 知って居ても
想い続けてさえ居れば
何時かは報われるのですか？
私が
どれだけ貴女を好きで居ようと
遠く想いは届かない
恋に身を焦がすことに疲れ
報われない想いに涙し
一枚の葉は
自ら枯れ落ちることを選んだ
だけれど其れは全ての終わりじゃ無い
枯れ落ちた葉は時を経て
養分と成って木に吸収され
再び新しい葉として生まれ変わるから
そう
其れはとても暖かい春の日−･･･