理屈じゃない

□空が綺麗すぎると君を殺したくなる
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「あ、チェシャ猫」
「なんだい、アリス」

アリスが僕を呼ぶ。僕はいつものようにその先を促した。

「空が綺麗よ」
「空がキレイ?」
「ほら」

そう言ってアリスが空を見上げるものだからつられて視線の先を追った。

「真っ青」

そう嬉しそうにアリスが言うから、何がそんなに嬉しいのかと首を傾げたけれど、アリスが嬉しいのならそれでいいと思った。
青は幸せの色だと聞いたことがある。アリスは幸せそうだからそうなのかな。
でもアリスは青を身に纏わないし、アリスの幸せが僕らの、僕の幸せだから青は関係ない気がした。いや、青よりむしろ。

「キレイね」

アリスが嬉しそうにそういうから、僕も嬉しい。

「夕焼けや朝焼けも綺麗だけど」

そうだね、と僕が返したら、アリスは少し驚いた顔をしていた。

「僕もその二つと血の海が好きだよ」

アリスは首を傾げた。

「チェシャ猫は赤が好きなのね」
「そうみたいだね」



アリスを真っ赤に染め上げてくれるから。

(僕にとってが幸せの色)

が綺麗すぎると君を殺したくなる/

ちょっと微妙な……。
お題は一応猫アリというかなんというかな予定です。未定です。


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