理屈じゃない

□赤い彼女と真っ青な空と僕と
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「アリス、空がキレイだよ」

僕は眠ってしまったアリスを抱き抱えて空を見上げる。
空は真っ青で、まるで大きな穴のようだった。アリスはこれをキレイだと言っていた。
吸い込まれてしまいそうで僕は好きじゃないけど、アリスと一緒なら吸い込まれるのも悪くないかな。

「アリス、一緒に落ちて行こう?」

にいっと笑みを深くしたら、しずくがアリスのエプロンに落ちた。口許についていたらしいそれは、既に真っ赤なアリスのエプロンに濃い点として染み込んでいった。
舌で唇にまだ残っているであろうそれを拭う。

アリスの血は甘かった。

「アリス、空がキレイだよ?」



い彼女と真っな空とと/



み、短い……(滝汗)

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