捧げ物
□世界は君を中心に
1ページ/3ページ
どんな世界にも、
その中心は存在する。
*世界は君を中心に*
「亘」
「…なに?」
今日は珍しく美鶴が亘の教室にいる。
休み時間の教室。クラスメートも沢山いる。そんな中で美鶴は亘に質問をした。
「俺の事好き?」
「……は?」
二人の周りにも当然、人はいる。
小村と宮原なんてさっきまで一緒に話していた。
「だから…」
「当たり前じゃん。だってさ…」
だっての後に続く言葉。
美鶴はショックを受ける。
「友達なんだから」
一瞬でも期待した分、後が辛い。
小村と宮原の二人は少し美鶴を不敏に思った。
美鶴の“好き”の意味が特別な意味であろう事を感づいているから。
.