捧げ物
□I want to defend the happiness.
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美鶴の家で、
そんな日々を。
-I want to defend
the happiness.-
とたとたと足音がする。誰かが走る音。
「みつるー」
「…亘?」
名前を呼ばれ、振り向く美鶴。
気付けば亘が腕の中。
「ど、どうした?」
内心、ドキドキしながらもいきなりの事に少し心配になる。
問い掛けに返ってきた言葉は…
「ふみゅ」
「〜〜!?」
明らかに言葉ではなくて。
でもそんな亘にさえ美鶴はドキドキした。
「わ、亘!?」
「ん〜…ねむい…」
「…ったく」
目を擦りながら服を掴む亘を撫でてやる。
「ほら、部屋行くぞ」
そう声をかけると、すぐにお姫様抱っこ。
「ん…みつる」
美鶴の首へ、亘は腕を回す。
「ありがと」
「…どういたしまして」
目をとろんとさせた亘に優しく言うと、美鶴はその頬へふわりとキスを一つ落とした。
おやすみお姫様。
あなたの寝顔は私がお守り致しましょう。
-end-