捧げ物

□mine・yours
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高校生になった2人は小さな飲食店でバイト中…

「三谷君コレ運んでー」
「はーい!」
「芦川君、注文取って!」
「…はい」

慌ただしい店の中、慌ただしく働く数名の従業員。
今は7時を回った夕食時で自然と客も増える。それに比例するかの様に忙しさも増す。


「はぁ…」
「美鶴…どうかした?」

溜息をつきいつもより覇気の無い美鶴を心配に思い、亘が小さく声をかけた。

「…こんなキツイバイトだと思わなかった」
「ハハ…人といっぱい接しないとだしね」

美鶴はウンザリとした顔をし、亘は苦笑を浮かべている。
それを見つけた本店員の1人が大きめに声をかけて来た。

「そこの2人!動いてくれよー忙しいんだからな!!」
「あ、すみません!」

驚いて謝ったのは亘。
2人も加わり、また慌ただしく働きだす。




*****
「おい、こっちまだかー」
「あ、はい!只今!」

元気に返事をして客の元へと行ったのは亘。

美鶴がそれを見ながらボソリと呟く。
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