捧げ物

□athletic meet
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「美鶴と同じ組だったらいいな」
「へ?」

帰り道、亘がいきなりそんな事を言い出した。
美鶴は何の事か分からぬ模様。

「だってさ、もうすぐ運動会じゃん」
「そういえば…」
「僕のクラスはもう決まったんだよ」
「亘、何組?」
「赤組!」
「赤…か」
「うん!あ、曲がんなきゃ。またね美鶴!」
「またな、亘」

亘はヒラヒラと手を振りながら帰って行く。
暫く見送ると、美鶴も帰路についた。



**次の日**
今日から本格的に練習が始まる。赤と白に別れて皆気合い十分!

「えっと…あ!美鶴!!」
「亘っ!」

亘は美鶴を見つけて喜び、美鶴も亘を見つけて喜んだ。

「赤組になったんだ!」
「亘と一緒がよかったからな。それに…亘と敵同士なんてもう十分だ」
「…そうだね」

2人は、他の誰にも分からないであろう内容をわかりあう。


そして、本番ヘ向けての練習をした。

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