捧げ物

□一緒だから幸せ
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些細な事さえ、幸せだと思える。


*一緒だから幸せ*


今日は美鶴の家に泊まりに来た。叔母さんは仕事が忙しいから帰れなくて、アヤちゃんは友達の家に泊まるらしい。



「亘…」
「ん?どうしたの?」
「そろそろ夕飯にしないか?俺、腹減ってきた」
「あ、」

時計を見ると、もう7時をまわってた。

「そだね。美鶴、何食べたい?」
「…亘……が作ったのなら何でも」
「え…何でもって言うのが1番困るんだけどなぁ」

僕がぶつぶつ言ってたら、美鶴が小声で「よかった…バレてない」って呟いた。
で、「何が?」って聞いたんだけど、ごまかされた。…何だったのさ。




結局、僕はオムレツを作る事にした。野菜も入れた、ふわふわのオムレツ。

早速作ろうと思ったら、美鶴も手を洗いだした。

「俺も手伝うよ」
「うん」

2人でキッチンに立つ。
…なんか、美鶴のエプロン姿って変な感じ。そんな事を考えてたら、野菜を切ってた美鶴が口を開いた。



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