その他版権小説

□神に背く
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この思いは神に背く恋。
愛してはいけない君。
同じ性別の君。

これは神に背くんだ。
でも止められない。

「好きです」
その言葉がこぼれた。
君は不思議そうに笑う。
「俺も大好きさ?」
ラビの言葉は友達として好きと言う意味。
僕は恋人として好きと言う意味。

かけ違えたボタンのように僕らは進む。

毎日神に祈った。
君に振り向いてもらいたくて…

だけど毎日いつもと変わらない。

「ラビ、いつも笑ってますね」
「そんな事無いさ」
「神田にも僕にも…」
「アレン?」

ラビは不思議そうに覗き込んだ。
僕は思いっきりラビを抱きしめる。

「大好きですよ」

そう言って軽く唇にキスをした。

「な…アレン//」
「友達としてじゃなくて大好きです…」

そう伝えて後ろを向いた。

「アレン…ごめ…」
ラビがしゃべってる途中で言葉をさえぎる。
「わかってます…気にしないで下さい!!」
そう言って走りさろうとする僕をラビは止めた。

「話は最後まで聞くさ、アレン」
「えっ、な…なんですか?」

「あのさ……」
そう言うと僕に耳打ちした。

君の声は僕の頭を空にした。

「でも、神に背きますよ」
「別にいいさ、神に背いても」

ラビのその言葉に涙が出た。
「本当ですか?」
「本当さ」

軽く口づけをした。

最後に愛してると耳元で囁いて。

神に背いても僕はラビを愛します。
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