その他版権小説
□神に背く
1ページ/2ページ
この思いは神に背く恋。
愛してはいけない君。
同じ性別の君。
これは神に背くんだ。
でも止められない。
「好きです」
その言葉がこぼれた。
君は不思議そうに笑う。
「俺も大好きさ?」
ラビの言葉は友達として好きと言う意味。
僕は恋人として好きと言う意味。
かけ違えたボタンのように僕らは進む。
毎日神に祈った。
君に振り向いてもらいたくて…
だけど毎日いつもと変わらない。
「ラビ、いつも笑ってますね」
「そんな事無いさ」
「神田にも僕にも…」
「アレン?」
ラビは不思議そうに覗き込んだ。
僕は思いっきりラビを抱きしめる。
「大好きですよ」
そう言って軽く唇にキスをした。
「な…アレン//」
「友達としてじゃなくて大好きです…」
そう伝えて後ろを向いた。
「アレン…ごめ…」
ラビがしゃべってる途中で言葉をさえぎる。
「わかってます…気にしないで下さい!!」
そう言って走りさろうとする僕をラビは止めた。
「話は最後まで聞くさ、アレン」
「えっ、な…なんですか?」
「あのさ……」
そう言うと僕に耳打ちした。
君の声は僕の頭を空にした。
「でも、神に背きますよ」
「別にいいさ、神に背いても」
ラビのその言葉に涙が出た。
「本当ですか?」
「本当さ」
軽く口づけをした。
最後に愛してると耳元で囁いて。
神に背いても僕はラビを愛します。