long novel

□water lily 3
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次の日
ユーリはまだ朝早い時間にルークの魘される声で目が覚めた。

「い…きて…ご…なさい…」
「ん?寝言か?…いや、魘されてんのか…?」

ルークはユーリが寝ている方とは反対を向いて横向きに寝ていた。
朱金の髪が顔にかかって顔は見えない。
ユーリはルークの今にも消え入りそうな声に耳を傾けた。


「ごめんなさい…っ」
「俺なんかが生きてて…死んで無くて…」
「消えてなくて、ごめんなさいっ…」


ユーリはルークの発している言葉を理解して驚いた。

「おいっ、ルーク…ッ!」
ユーリがルークの肩を掴み自分の方へ体を向かせると髪が流れて隠れていた顔が露になった。



ルークは涙を流し眉を寄せて魘されていた



そこで思い出したたのはユーリが昨日の晩に見た夢だった。
朱金の少年が消える夢、そう《朱金の少年》。
夢の少年は髪が短くルークは長いが髪の色は全く同じで尚且つ、服まで全く同じである。

「まさか…夢の奴はルークなのか…?」

ユーリが考えている事は多分当たっているのだろう、だか何故その少年はこの世界に現れたのだろうか?――――

だがそれよりも今は目の前にいるルークが先だ

ユーリは、まるでルークに襲い掛かっている悪夢からルークを守る様にルークを抱き締めた。

「ごめ…な「謝るな、謝らなくて良い」

抱き締めながら魘されているルークの頭を撫でながらルークの中に、心に語りかける

「大丈夫だ、お前は生きてて良いんだ」

大丈夫、大丈夫と言い撫で続けるとルークは落ち着いて来たようで魘されて居る声が小さくなって行きやがて呼吸音に変わった。

「…落ち着いたか」

取り敢えず落ち着いたことに安堵する

窓の外を見ると起きるにはまだ早い時間の様だ
ユーリはもう一度寝る事にした。

今度はルークが悪い夢を視ないように抱き締めたまま眠りに落ちた。
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