大好き!!
□道 最終章
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次の日は新人君と山に入った。
じぃちゃんが薪取ってこいとか言うから
比較的いっぱいあるところへと連れてった。
次の日は納期分の野菜の配分を教えた。
その後農協への手続きへ行き、教えた。
また次の日。
川に行って魚を取った。
なんか魚食べたい気分だったから。
新人君が意外と釣りがうまいことにびっくりした。
負けた気がした。
最後の引き継ぎは
総君の家の掃除とお墓を頼んで終了だ。
『教えることはもうないな!!頑張ってくれたまえ!!』
「うっす!田舎のいい所いっぱい教えてもらえてうれしいっす!!」
『それはよかった!!』
「てかなんでもう江戸に帰るんすか。ニートならずっといればいいじゃないっすか。」
『うーん。それは無理なんだよ。ワトソン君。』
「ワトソン?」
腕を組み、遠くの山を見つめた。
私かっこいい。
『指輪が待ってるんだ。』
「…物語っすか。」
『そう、私の物語が待っているんだ。』
私ちょーかっけぇぇぇぇぇ!!!!
新人君は何言ってんだこいつみたいな顔してるけど。
『お金いっぱい溜まったからね。これで給料三か月分の指輪を買って養わなきゃいけないんでね。』
「え、ヒモがいるんっすか。はんぱねぇっす。」
『(ヒモ?)うん。』
「ヒモじゃねぇですぜ。馬鹿。」