大好き!!
□三か月。
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総君の家とわかれば気合が入った。
めっさ綺麗にした。
二階がないのが助かった。
次は庭の掃除をすることにした。
ここで総君遊んでたんだーと気持ち悪い妄想をしながら雪を掻いた。
『あった。』
ちょっと離れた所にお墓はあった。
雪を払い、綺麗にした。
せめてお花でもと思い近くの山に入って
咲いてる花を探していけた。
『明日、お線香とおまんじゅう持ってくるね!!』
手を合わせ、今日の掃除は終わりと言い
老夫婦の家へと戻った。
『お墓って家の横に立てるものなの?』
「ここら一帯には集団墓地ってのがなくてねぇ。」
「弟がいたんだけど都会へ行ってしまってね。一人あの家で住んでたんだけど。」
「結婚が決まって都会にいったんだよ。でもなぁ。」
そこまで話して二人の顔は曇った。
『大丈夫ですよ、言わなくて。』
「いやぁ。ミツバちゃん体が弱くてね。都会の気に当てられてな…」
「思い出の詰まったあの家にお墓でも立てようかってなってね。」
『…。』
そっか。
あそこなら、みんなとの思い出と眠れるからなのか。
『明日お線香あげてきてもいいですか?』
「いいよ。わしらも行きたいんじゃが道のりがのぉ。」
そうだね。老人にはきつい道のりだよね。
『私がいる間はわたしがしますよ!!』
そう言うと老夫婦は優しく笑ってくれた。