大好き!!
□三か月。
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家の中は薄暗く、埃っぽかった。
この状態で奥の部屋に行くのは怖かったので
玄関から徐々に掃除していくことにした。
手前からしてって、一つ目の部屋は終わった。
何もない部屋だった。
二つ目の部屋は押入れに布団が入ってた。
三つ目、台所と部屋がつながっていた。
『台所か。気合入れないとな。』
冬にも関わらず袖捲りをし流しを掃除。
ふと繋がっている部屋を見た。
『…仏壇だぁぁぁぁ。』
ひぇぇぇぇぇと一人怖がっていると
在ることに気付いた。
花が活けてあったのだ。
もう枯れてはいるけど、形はある。
おばぁちゃんかな?と近くに行き位牌の名前を見た。
『…あ。』
そうか。
ここは武州で、この家は総君の家なんだ。