大好き!!
□にどとはもどれない…
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兄に手紙を書いた。
しばらく家を出ますと。
荷物もまとめた。
でも少量だ。
だって田舎なんでしょ?
農作業するんでしょ?
着物はいらないかな。
そんなことを考えてたら時間が迫っていることに気付いて急いで家を出た。
不思議なことに知り合いに合うことはなかった。
『…まぁ、誰にも会いたくないから行くんだけどね。』
元気にふるまってるけど本当は辛いんだ。
行くところがほとんど思い出に近いんだ。
みんなも総君との話題を腫れもののように扱うし、
そうゆう優しさはかえって辛かったりするんだ。
『お待たせしました!行きましょう!!』
どこの田舎かはわかんないけど
農作業ってきついイメージだし、疲れて寝ちゃって働いての繰り返しでもしてれば
嫌でも忘れられるだろう。
こっちに帰ってきて笑顔で総君と話せるようになる。
そう信じて電車へと乗り込んだ。
『ばいばい、歌舞伎町。』