大好き!!
□なんでもないよるのこーとー
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その客の帰り際。
やっと帰るのかとほっとしていたら、
お前女じゃねと言われた。
まぁ女ですけど。
「やだー、この子はお手伝いさんなの。接客むいてなくてねぇ。」
「ふざけんなよばけもんが。女いるなら最初からつけとけよ!!」
「あたしのがいいじゃないー。」
アゴ美…アズミさんが私を庇って言ってるんだけど
段々と二人はエスカレートしていき、
店先で喧嘩を始めてしまった。
刀を抜かれては危ないと思い私が仲裁に入ると
「女は黙ってろ!!」
と言われ蹴られてしまった。
それを見た兄が怒り、アズミさんに加担。
刀を抜きそうになった男を見てとうとうママが出てきて大乱闘。
その様子を見た他のお客さんは逃げ、
店にいたオカマが警察に電話してくれて
真選組数人の方が店まで来てくれた。
そして攘夷ってことなのでそのお客さんは捕まったんだけど
ママの店は三か月の営業停止になってしまった。
『なんで!?』
「なんでって、攘夷ってわかってんのに接客したからだろ。営業停止なだけましと思え。」
土方さんは、煙草に火をつけ私の顔を見て気付いた。
「大丈夫か。腫れてんぞ。」
『?』
「殴られたか。」
自分の頬を差し、私は自分の頬を触った。
ちょっと腫れてた。