大好き!!
□しあわせだったとおもーうー
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散々喋った挙句泣きまくって疲れて寝てしまったみたいだ。
起きたら朝だった。
さっちゃんの姿はなかった。
朝、兄も早く起きたらしく顔色のいい私を見て兄は買い物へ行こうと行った。
いいよ、と返事した後に気付いた。
今日は金曜日だ。
『やっぱ行かない。』
「なんでよ。今日給料日よ?いつものあんたなら通帳握りしめてはしゃぐのに。」
『…。体調悪いの。』
「なんかあったの?」
『何もないけど体調が悪いの。』
「またいつものやだやだなのー?いい年してるんだから我儘ばっかり言わないの。」
そう言って兄は私の腕を無理やり引っ張り外へと出た。
『やっ!行かない!』
「あんた本当どうしちゃったの?」
外へ出ると思った以上に明るくて目が痛かった。
どんだけ昼間外出てないんだよ私。
家の前で兄と言い合いをしていると万事屋から三人が出てきた。
そして掴みあいをしている兄の腕の間から、二人の黒服がこちらへ来ているのを見た。
『っ離して!!!!』
自分でもびっくりするくらい大きな声が出た。
兄もびっくりし、一瞬力は緩んだがまたすぐ力を籠められ、手を離すことは出来なかった。