大好き!!
□しあわせだったとおもーうー
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一緒に寝転んで最近どうしたのって話になった。
「がきんちょに何か言われたんでしょ。」
『ん。』
「何言われたのよ。不屈なあなたがそれだけ堪えたってことでしょ。
次は我が身なんだから教えなさいよ。」
『え、私の心配しないんかい!!』
まぁいいかと思い
この間のことを話した。
さっちゃんはただ黙って聞いてくれた。
話し終わると私は泣き出してしまい、
さっちゃんは私のベッドへ来ると
優しく頭を撫でてくれた。
「まだ振られたって決まってないじゃない。」
『振られたも同然だよ。もう会うのが怖いんだもん。どうやって接していいのかもわかんないんだもん。』
「いつも通りでいいじゃない。」
もういつも通りがわかんないんだよ。
なんだかさっちゃんに話したら本音みたいのがぽろぽろ出て
自分が嫌になってきた。
『欲が出ちゃったんだ。』
「欲?」
『最初は見てるだけでよかったんだ。でも次は話したいって思った。
外に出れるようになっていろんな人と仲良くなってもっと欲が出たんだ。』
さっちゃんはうんうんと頷いてくれた。
『総君とお出掛けして嬉しかった。もっともっと欲が出たんだ。
本当はどこかで思ってた。付き合えるはずがないって。
でも目をそらしてた。強引に行ったら総君も私の事好きになるんじゃないかって思った。決めつけてた。』
後半はもう泣きじゃくってなんて言ってるのか自分でもよくわかんなかった。
それでもさっちゃんは話を聞いてくれた。