大好き!!
□なんでもないようなことが
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家に帰ってぼーっとしてた。
何も考えずにただひたすらぼーっとしてた。
あ、魚の腸取らなきゃ。
とか思ってもやる気が出なかった。
「どしたのあんた。」
『んー。』
「?」
兄が不思議そうに私を見ていた。
ごめん。
心配かけないって決めてたのに、もう心配かけちゃってる。
結局兄が魚の腸を取ってくれて、
仕事までの時間ぼーっとテレビを見ていた。
夜、仕事に行った。
粗相をすることもなく、いつも通りに仕事をこなせた。
家に帰った。
眠れなかった。
目を瞑ったら総君が現れて
ずっと言うんだ。
「振られるかもって考えはこれっぽっちもないんで?」
頭を振り、違うことを考えようとしても駄目だった。
どうやったら、この頭はいつも通りに動いてくれるんだろう。