大好き!!

□言い訳するって何か難しい
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総君を病院に連れてかなきゃと立ち上がったら
腕を掴まれ座らされた。

「話は。」
『っ、出来ないよ総君がそんな状態で!』
「あ、そう。」

総君はきつそうに息を吐くと、疲れたーと呟いた。
そのまま私の方へ倒れてきて、目を瞑った。

『総君?生きてる?』

耳を澄ますと、寝息が聞こえた。
携帯を取り出し、土方さんに連絡した。
すぐ行くと来たのでこのまま待つことにした。

『はぁ。土方さんとの誤解解こうと思ったけどこの状態で言うのはなんだかなぁ。いや彼女とかそんなんじゃないけど、なんか怪我してる人に鞭打つ行為じゃない?大丈夫なのかな。』

ちらっと総君を見る。
天使のような寝顔だ!!
こそっと写メを取ったよ。
ツーショットとか撮っちゃおうかなって思ったけど私泣いて不細工だからやめたよ。

『もう吉原のお遣いは行くの止めよう。お酒なんてどこで買っても一緒じゃんね。しかも吉原ってなんかあれだよね。厭らしいよね。間違っても男の人と行くのは止めた方がいいな。うん。一人でも行くの止めた方がいいな。うんうん。』

土方さんまだかなーとか一人ぶつぶつ言ってたら
右肩から振動が。
なんだろうと見てみたら、総君が笑ってた。

「ひでぇ独り言でさぁ。」
『ちょ、総君起きてたの!!』
「誰がお前の肩で寝るかよ。あー、おかしかった。」

顔が真っ赤になって行くのがわかった。
あぁぁあんな独り言聞かれたなんてもう総君の顔なんて見れないよ!!
とか言いながら見てみると、総君も私のこと見てた。

「知ってやしたよ。土方さんが必死こいて弁解してたんでね。」
『あぁぁ、想像できるよ。』
「ま、俺も冗談で言ったことあんたらが本気にして慌ててんのは面白かったですぜぃ。」

そういじわるく笑うと、総君は立ち上がり背伸びをした。

「遅れて悪かったねぃ。次は朝からいるんでそれでチャラなぁ。」
『っ仕事だもん!!待つのは私の仕事だから大丈夫だよ!!!』
「ドМだもんなぁ。」

そう言って総君は振り向いて笑った。
あぁぁぁ神様。
どうかいるのなら今だけ時間を止めてください。
総君持って帰ってもいいですか。
嫌嘘です。あの顔を写メに収める時間をくださいぃぃぃぃぃ!!!!!
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