大好き!!

□その後
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一通り泣き終わり、副長様にごめんねと笑ってみた。
副長様は顔を背け、いい、と手を振った。

「それより、お前なんで急に働き出したの。」
『え、総君と結婚するためだよ。当たり前じゃん。』
「あ、そうなんだ。頑張ってね。」
『その前に給料三か月分の指輪と、真選組に渡す総君の身請け金を稼がないといけないからね。』
「何の話?え?どこ突っ込んだらいいの。」

副長様も銀ちゃんと同じこと言うんだな。
あ、副長様がいるんだからいくら身請け金ためればいいのか聞けばいいじゃない!!

『副長様、』
「あのさ、その副長様ってのやめてくんない。」
『えー。とすぃ?』
「誰のマネそれ。」
『近藤さん!!!』
「そんな言い方だっけ。土方でいい。」
『わかった。ところで土方。』
「さんくらいつけろよ!!なんなんだよてめぇは!!」
『てめぇじゃないですみなみですぅ。土方でいいって言ったの土方さんじゃん。』
「普通そのまま呼ぶか!?てめぇ人おちょくりすぎ…」
『てめぇじゃねぇよ!みなみだよ!!』
「あーあー、わかったよ。」

土方さんはわざと大きなため息をつくとコーヒーを飲み干した。

「で、みなみは総悟を引っこ抜いて田舎で暮らしてぇんだな。」
『なんでわかったの!!』
「だいたい考えてることわかんだよ。お前の。」
『で、おいくらなんですか。』
「残念ながらそれはできねぇな。総悟は一番隊隊長なんだよ。抜けれるわけがねェ。」
『えー。』
「が、俺も鬼じゃねェ。」

にやりと笑う土方さんは鬼のような顔をしていました。
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