けんもほろろ

□仇 暇人
2ページ/9ページ

『沖田さん暇なら付き合ってくれませんか?』
「見てわからねぇんですかぃ?俺ぁ今忙しいんでさぁ。」
「ゲームじゃねぇか。行って来いよ。」
「寒い。」
「…」
『…』

寒い。
その一言であっさり振られてしまった。
まぁ一人で行くのもいいかなと部屋を出ようとした。

「旦那でいいじゃないですかぃ。」
「そうだな。」
『正気ですか?何をどう思ってあの人と行かなきゃいけないんですか。』

てゆうか多分言ってもついてこないよ。
だってそうゆう仲なんだもん。

「一緒に寝てたじゃねぇか。」
『その言い方やめてもらえませんか。あの人が勝手についてきたんです!!』
「しかも副長の部屋とは、中々やりやすねぃ。」
『私の部屋で寝てたの誰ですか。』

あの後、布団は別々だったけど一緒に寝ている私たちを
土方さんは発見し、刀を振り回した。
あれはさすがに笑った。
変なことしてねぇだろうなって、するわけがない。
御免こうむる。

「照れ隠しか。」
『私今照れてました?え?』
「いいから行ってこいよ。もう仲良いんだろ。」
「折角だから旦那に連絡してやりまさぁ。」
『ちょちょちょ!!一人で行くんで!!本当に一人で行くんで勘弁してください!!』

もうここにいたら駄目だ。
急いで部屋を抜け、屯所を出て行った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ