けんもほろろ

□七 正月
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ドラッグストアにて。

「これは!?」
『緑じゃん…』
「これは?」
『何か混ざって変な色になりそう。』
「これしてこれにするアル!!」
『…』

そうか、一度色を落として、それから色を入れるのか!!
その考えはなかった!!!

『これがいい!!!』
「普通の茶色アル。」
『茶髪にあこがれてるの。へへへ。』

レジへと行き、神楽ちゃんが肩車してくれるってゆうからしてもらった。
めちゃくちゃ楽しかった。

『よし。染めるか。』
「まじでここで染めんの?臭うからやめてくんない。外でやってこい。」
『じゃ、神楽ちゃんの部屋でする!』
「私部屋ないアル。」
『え!?』

えっ!?ここに住んでるんだよね!?
じゃぁどこで寝てるの!?一緒に寝てるの!?

『っお…おまっ…とっ…!』
「なんだぁ。こいつとうとう頭いかれちまったかぁ?あいつらが屯所いたらさっさと帰ってもらうのによー。」
「銀さん!!」
『か…神楽ちゃん!駄目だよ!!いくら年が離れてるとはいえ男と一緒に寝るなんて…!』
「何言ってるアルか。」
『近藤さんに聞いてあげるから私と一緒に寝よう!?屯所からでも通えるよ?ね!?』
「ふーざーけーんーなぁぁぁぁ!!お前もう帰れ!!なんだよ勝手に妄想して気持ち悪ぃな!!」
『っ帰るわぁぁぁ!!お前が起きてきた時点でもう帰るって決めてたわぁぁぁぁ!!!』

バタバタと荷物をまとめ、べーっと舌をだし家を出た。
くそ、むかつくなぁぁぁ。
あ、神楽ちゃん忘れてきちゃった!!!

『っかぐ…』
「なんだよ、お前がちゃんと帰るか見ててやるからさっさと帰れ!」
『ーっやっぱり大っ嫌い!!!』

なんかドキドキした分すっごい虚しいしむかつく!!
てゆうか何にドキドキしたんだよ。

『ドキドキ返せ。くそ天ぱ。』
「…」
『さよーなら。』
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