けんもほろろ

□七 正月
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テレビを見ていると、奴はチャンネルを変えた。
お笑いを見だした。
おもしろいもんね。

「どっか出かけたいアル。」
『あ、私も!百貨店は無理っぽいけど違うところならいけるよね。』
「馬鹿。人多いだろ。大人しく家にいろよ。」
「えー。行きたい行きたい!!」
「保護者がいないと行っちゃいけませーん。」
『私が保護者になります!!』
「17だろ?だめー。」

畜生。
あいつ大っ嫌いだ。
別に夜じゃないんだからいいじゃんかよ!!

「まぁ今物騒ですし、沖田さんも迎えに来るって言ってたから今日は家にいましょう。」
「…そうアルな。サドはさよの保護者だからアルな。」
『一つしか年変わらないんですけどね。』

なら仕方ないかと家に大人しくいることにする。

『あー暇だぁ。何か話しないかな。てかなにか話題振って。』
「さよはなんで髪の毛緑アルか。」
『えーっとね、昔村に天人が襲来してきて家荒らされたとき大事なお米を持って行かれそうになって抵抗したら瓶の中身かけられたの。』
「…何それ。」
『多分私死ぬ予定だったんですけど思った以上に体が丈夫で5日間全身緑になっただけで色が引いたと思ったら髪だけ緑でした。』




え、なにこれ。
何この沈黙!!
聞きたいって言ったから言ったのに!!

「ピッコロかよ。」
『なんですかそれ。なんか多分わかってもいい気分しなさそうですね。』
「いやでも助かってよかったですね!!」
『ありがとう。村の人は同じのかけられて全身緑で亡くなって逝ったよ。私本当体上部でよかったよ。結核もうつらなかったみたいだし。』

両親の看病していたけど、
何も体に変化ないし。

『重くなっちゃった。違うのないですか?』
「えーっと、どうしよう思いつかないんですけど。」
『…あっ!!』

そうだ、髪を染めよう。

『ちょっとドラッグストア行ってくる!!!』
「あ!私も行くアル―!!」
「いちご牛乳な。」
「あーあー。いいんですか?二人で行かせても。」
「つかあいつどこで染める気?ここじゃないよね?ここで染めるの!?」
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