けんもほろろ
□七 正月
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夕方までいていいかなと聞くと、二人は快く了承してくれた。
お昼も一時になったころ。
奴は起きた。
「あれ、お前居たの。」
『お邪魔してます。』
「お節ありますよ。」
「んー。」
奴はボリボリと頭を掻きながら新八君の隣に座った。
「お前が作ったの。」
『まぁ。』
ここは嘘である。
食堂のおばちゃんが作ってました!!
私が手伝ったのは豆だけです!!!
「…」
『なんですか。』
奴は私を睨むとはぁとため息一つ。
一体なんなんだと思いながら雑煮をつついた。
「違う。」
「何がですか?」
「何でもねェよ。」
『…』
あ、やばい。
またドキドキしてきた。
もうこの人なんなの。