けんもほろろ

□七 正月
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歩いて万事屋へと向かった。
家を見上げると正月とゆうのになんかちょっと暗い。

『…来たよー。』

遠慮がちにドアを開けると、
神楽ちゃんがドタドタと迎えに来てくれた。

「おっせーよ!!」
『いや急すぎて準備が…』
「みんなでお正月過ごすアル!!」

手を引かれ居間へと通される。
居間にいたのは定春と新八君だけだった。

『…何これ。』
「あ、明けましておめでとうございます。」
『明けましておめでとうございます。あれ?』

あいつは?
ジェスチャーすると、新八君は襖を指さし

「昨日飲みすぎたみたいでまだ寝てます。丁度いいでしょ?」
『うん!ありがとう。』

新八君なんていい人なんだ。

『お昼食べた?おせち持ってきたよ。』
「食べるー!!!」
「僕お茶持ってきますね。」

沖田さんが持たせてくれたお節を広げる。
すっげぇうまそうだなおい。
新八君がお茶を持ってきてもらい、テレビを見ながらおしゃべりしていた。

「そうそう、銀さんこないだ記憶戻ったみたいですよ。」
「おぉ!すっかり報告するの忘れてたアル。」
『いや別にあの人記憶戻ろうが戻らまいが変わらないからね。』

うん。何も変わってなかったよね。
テレビでは真選組が大手百貨店の立てこもり現場へと到着と流れていた。
あぁ、ここに行ってるんだ。
みんな頑張ってね。
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