けんもほろろ

□陸 気持
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怪我を強調されたら行くしかないじゃん。
新八君達はお姉さんの家に行くと言っていた。
え、お姉さんいたんだ。
てか着いてきてくれないんだ。

『…行くか。』

自転車に跨り、万事屋へとむかった。
久々ってゆうか、二回目か。
階段を上がり、チャイムが見当たらないので
ノックをする。

『ひきこもり野郎が。』
「聞こえてんだけど。」

ガラッとドアが開き、目の前に奴がいた。
ひきこもってないじゃん。てか起きてるじゃん。

「何しに来たの。」
『二人に言われて様子見に来たの。怪我の。』
「あ、そう。」
『元気そうだから帰る…』
「消毒してくれる?」

帰ろうとしたら腕を掴まれそう言われた。
断る術がないので渋々家へとあがった。

『何か食べましたか。』
「まだ。」
『台所借りますよ?』
「…ちゃんと片付けろよ。」

…。
あれ?
こいつ記憶喪失だったよね!?
なんか扱いが前と一緒なんだけど!!!
いや何も期待とかしてないけど。

『もしかして記憶戻ってます?』
「何の話?俺はお前なんか知らねェよ。」
『はいはい。』
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