けんもほろろ

□弐 労働
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それから公園とか、サボりスポットとか、いろんなところを教えてもらい、
昼過ぎに屯所へと帰った。
屯所に着いて、沖田さんは土方さんの部屋に呼ばれた。
サボってたこと怒られるのかな。
買ってもらった着物を近藤さんの所へと見せに行った。

「こら。なぁんでそんな地味なの買うの!!」
『え!?地味ですか!?』
「さよちゃんはピンクとか着ないの?」
『髪が深緑なんで似合わないですよ。私なんて小豆でいいんです。小豆。』
「じゃーこれは作業着だな!!よし、お昼すぎたら俺と買い物に行こう!!」
『え!?』
「お出かけ用の着物だっているだろ!!まかせなさい!!おじさんが可愛い着物を見つけてあげるから!!」

おじさんって…近藤さんまだ若いじゃないですか。

『給料から着物のお代金引いてくださいね!それなら一緒に行きます!!』

そう言うと、近藤さんは笑った。
一緒に笑ってたら廊下をドスドスと歩く音が聞こえた。
なんだろうと二人で廊下側を見ていると、勢いよく障子があいた。

「おい。出かけるぞ。」
「どっち?」
「さよだよ。行くぞ。」

なんなんだと思いながら土方さんの元へと行く。
見えなかったけど沖田さんもいたみたいだ。

『どこに行くんですか?近藤さんと出かけるんですけど…』
「なら近藤さんも一緒に行くぞ。総悟は運転な。」
「えー。」

何が何だかわからないまま、土方さんに着いて、車へと乗った。
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