けんもほろろ

□壱 出遭
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歩き続けてしばらくたつと、何やら如何わしお店が並ぶところへと連れてこられた。

「あんたね!!何考えてるんですか!!ここどこからどう見ても風俗街だろうがぁぁぁぁ!!!」
「あれ。そうだっけ?」
「銀ちゃん見損なったアル。」
「銀さんそれはないぜぇ。さすがにないよ。」
「働ければどこでもいいんだろ?なら手っ取り早く金稼げるのここじゃねぇか。きったねぇ着物着てるし。」
『…。』

まぁそれもそうだ。
だけど私17なんだけど働けるのかな。

『私銀さんに嫌われてるみたいですね。』

えへへと笑えば、銀さんは眉間にしわを寄せ私を睨んだ。

『ごめんなさい。』

私以外の四人が騒いでいると、一台のパトカーが止まった。

「おい。昼間っから何やってんだよ。通報来たぞ。」
「土方さん!聞いてくださいよ!!」
「なんだぁ。金がなくてとうとう女でも売ろうとしたのか。」

煙草をくわえた人がちらっと私を見る。
私は首を横に振ると、そうかと言った。

「マヨ、銀ちゃん逮捕するよろし。さよを風俗街に売り飛ばそうとしてたアル!!」
「ちげぇよ!働くなら紹介するだけだって!!」
「同じだろうがぁぁぁ!!!」

ぎゃぁぎゃぁ騒いでいると、パトカーからもう一人降りてきた。
わ、ゴリラみたい!!

「万事屋。それは本当なのか。本当なら捕まえるぞ。」
「あーもー!捕まえたきゃ捕まえろよ。もうめんどくせぇよ。」

あ、私のこと見た。
これ、完全に嫌われてるんだろうな。
苦笑いしていると、ゴリラさんが私を保護してくれると言った。
とりあえず車で話を聞くとゆうので、
銀さんと車に乗った。
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